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毛髪の根本部分の毛乳頭は毛髪の発生と成長における重要な部分です。

毛乳頭は毛細血管から栄養を受け取り、それを隣接する毛球の「毛母細胞」に供給します。

このため、毛乳頭を破壊しない限り、毛を抜いてもまた再生してしまいます。

つまり、毛乳頭の存在が毛髪の生えるサイクルを支えているため、その保護が毛髪の健康にとって非常に重要です。

そこでヘアケアにおけるシャンプー剤選びはとても重要なのですが、今回は市販品に多く採用されている「ラウレス硫酸塩」の影響について2019年に粧技誌に取り上げられた記事に興味深い研究論文が出ていました。

ラウロイルアスパラギン酸Naの毛乳頭細胞の毒性試験の結果です。

ラウレス硫酸塩と比較して細胞祖毒性が約1/10であり、大幅に低いことがわかった。

つまり、「ラウレス硫酸塩」を使用したシャンプー剤は毛乳頭細胞を破壊し、発毛に障害を起こす可能性が非常に高いということです。

髪がツルツル、いい香りという基準でシャンプー剤が選ばれる傾向がありますが、本来は界面活性剤の種類を確認して選ぶことが重要なのです。